製作者を讃えよう!~フィリピン共和国

イマジンワンワールドKIMONOプロジェクト の代表である高倉社長から、フィリピンのKIMONOの発表に関して、以下 10/3のFacebookで投稿頂きました。

製作者を讃えよう!~フィリピン共和国

石川県の伝統工芸、加賀友禅。
今回、加賀友禅から初めての作品が生まれました。

作者は、中町博志先生。
中町先生は、気骨な芸術家

氏、曰く
「今の時代、ネットなどを調べれば
色んな情報が出てくるが、自分は、自分が見たもの、聞いたもの、感じたもの以外は、描けない。なぜなら、嘘は描けないから。」

と断言される。

今回も、スポンサー様の生活科学研究会のお誘いで、博多織の伝統工芸士の上石先生とともに、息子さんお弟子さんを連れて、現地へと赴かれた。

そこで感じた、椰子の林を抜ける風の音を
作品へと描きあげられた。

作品の名は「風音色」
圧倒的に美しい彩色に目を奪われる。

多くの観客が、ため息と同時に
歓声と拍手を送った。

そして、博多織の手織りで織られた帯も
これまでの博多献上の固定観念を振り払い

フィリピンで感じた、色彩、時間、模様を
全く新しい装置を編み出して織り上げられた。

製作者の満足そうな笑顔を見ると、
充実感のある、幸せな気持ちになる

実は、僕の姉は金澤の加賀友禅のお店に
嫁いでいる。
そんな、ご縁もフィリピンのKIMONOには感じている。

ショーの次の日に、モデルを務めた
ミスジャポンのYumi Naashimaさんから
真剣な顔で相談された。

「次の機会があったら、もう一度フィリピンを着るチャンスをください!」

僕は、よく意味が分からなかったが、

彼女が言うには、フィリピンを着れて本当に幸せだった。

だが、中町先生や筑前織物さんたちの製作したパワーに、自分が追い付いてなく、
本当の作品の良さをモデルとして発揮出来なかったことが、悔しい。

そう、いった。
そんなことは、ないんじゃない?
と、僕は答えたが、彼女の真剣な眼差しに
もちろん快く同意しました。

彼女は、とても真面目で、働き者で
確りした人間だなぁー、と、あらためて感じた。

作り手も、着付けをする人も、
そして、着る人も、このプロジェクトの
意義、重み、大切さを感じてもらっています。

それが、僕たちの最大の悦び、

さあ、KIMONOを帯を、そして
作者を讃えようではありませんか‼