左上へと吹く風

きものサローネin日本橋2015におけるフィリピンのKIMONOの 製作発表前にイマジンワンワールドKIMONO PROJECTの刑部優美帆氏によるfacebookへの投稿です。

IMAGINE♡着付け編
No.10 フィリピン共和国
『左上へと吹く風』
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IMAGINE ONEWORLDの着物は
一枚一枚、モチーフとなる国を
調べ、思い製作されています。

今回行われたきものサローネin日本橋2015
『帯結び』にも思いが込められています。

今回初めて発表されたフィリピン共和国。

着物は中町博志先生という加賀友禅の大作家。

そして帯は、博多織で有名な筑前織物さん。

着物、帯と製作していただくに
フィリピンまで行ってくださいました。

中町博志先生が言われた
『今の時代調べようと思えば
パソコンや本で検索したら
沢山昔のいいデザインや色は出てくる。
でも、作家と言うもんは
そこに行って感じたもんを表現できんと
いけないんですよ』
いまでもよく覚えています。

そんな素敵なストーリーがあり
着物と帯は出来上がったのです

そんな着物と帯を見て
着付けの先生が感じ取ったものは
『やしの木の葉のゆらぎ』。

着物を見た途端、
そこに感じ取ったものは、
『やしの木』ではなく、
『自然界で爽やかに吹く風』
だったんです。

風が吹いていると感じたのよ。
左上へと上がる風がね。
爽やかで、揺らめいているやしの葉。
帯結びはそんなやしの葉を
イメージし、着物に飾られています。

よく見てください。
帯結び、葉っぱが5枚ついています。
左から2番目をよく見て。
サササササーっと
風の音が聞こえるようです。

帯は、中抜きがなく全通で
手先を短くとれたため
本当は葉っぱは4枚の予定だったが
5枚の葉を付けることが出来た。と。

きもの‥中町博志
帯‥筑前織物
着付け‥YM先生